この記事では、象印のスチーム式加湿器の電気代を、公式が公表している消費電力から計算できる形で解説します。
結論からいうと、加湿中の消費電力はEE-DG35が305W、EE-DG50が410Wです。1時間あたりの電力量にすると0.305kWhと0.41kWhで、容量が1L違うだけで約1.3倍の差になります。1kWhあたり31円で計算すると、1日8時間を30日続けた場合でEE-DG35が約2,269円、EE-DG50が約3,050円という目安になります。ただし運転開始時は湯沸かしのために985Wまで上がるので、その分が別途加算されます。
そこで、公式が公表していない部分や、電気代を抑える使い方も含めて詳しく解説します。電気料金の単価は契約プランや地域で変わるため、最終的な金額はご自宅の明細で確認してください。
消費電力は型番ごとに違うので、仕様表の数値を商品ページで確認しておくと運転コストの見当がつきますよ♪
※価格・在庫・配送条件は購入前にご確認ください。
象印加湿器 電気代の計算に必要な数字

電気代を出すのに必要なのは、消費電力と使用時間、そして電力量の単価の3つだけです。このうち最初の2つはメーカーが公表しているので、自分で調べられます。
ただし象印のスチーム式には消費電力が2つ公表されているという特徴があります。水を沸かす立ち上げ時と、蒸気を出し続ける加湿時で数値が違うからです。ここでは計算の考え方と、2つの数値が意味するものを順に見ていきます。ここを取り違えると、実際より高く見積もることになります。
計算式は消費電力×時間÷1000
消費電力をワットで示されたら、1000で割ってキロワットにします。これに使用時間をかけると、消費した電力量がキロワットアワーで出ます。
あとは電力量の単価をかけるだけです。この記事では、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める新電力料金目安単価(2022年7月改定)の1kWhあたり31円を使います。
これはあくまで計算用の目安です。実際の単価は地域や世帯の使用量で幅があり、契約プランによって変わるので、正確な金額は明細に書かれている単価で計算してください。
湯沸かし時は985W
運転を始めると、まず水を沸かすためにヒーターが強く働きます。このときの消費電力は、EE-DG35とEE-DG50のどちらも985Wです。
スチーム式が電力を使うといわれるのは、この工程があるためです。水を100℃まで持ち上げる必要があるので、ここは避けられません。
加湿時は305Wと410W
沸いたあとは、蒸気を出し続けるための電力に切り替わります。EE-DG35が305W、EE-DG50が410Wです。
985Wが続くわけではないので、長時間つけても電力はこの水準で推移します。容量が大きいほうが加湿量も多いため、電力も比例して上がります。
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EE-DG35とEE-DG50の電力量を比べる

加湿時の消費電力をもとに、使用時間ごとの電力量と、1kWhあたり31円で計算した金額を出しました。
注意していただきたいのは、この表が加湿時の電力だけで計算してあることです。運転を始めた直後の湯沸かし分は含まれていません。実際にはここに985Wで数分から十数分働いた分が上乗せされます。そのうえで、2機種の差を見ていきます。
| 使用時間 | EE-DG35(305W) | EE-DG50(410W) |
|---|---|---|
| 1時間 | 0.305kWh/約9.5円 | 0.41kWh/約12.7円 |
| 4時間 | 1.22kWh/約37.8円 | 1.64kWh/約50.8円 |
| 8時間 | 2.44kWh/約75.6円 | 3.28kWh/約101.7円 |
| 1か月(1日8時間×30日) | 73.2kWh/約2,269円 | 98.4kWh/約3,050円 |
1か月で25kWhの差になる
1日8時間を30日続けた場合、EE-DG35が73.2kWh、EE-DG50が98.4kWhです。差は25.2kWhで、31円で計算すると約781円の開きになります。
容量の違いは1Lですが、毎日使えば1か月で25kWh以上の開きが出ます。部屋の広さに対して過大な機種を選ぶと、この差が無駄になります。
弱運転の電力は公表されていない
象印の公式仕様では、加湿時の消費電力が1つの値だけ示されています。強・中・弱それぞれの数値は公表されていません。
そのため弱運転32時間の電力量を正確に計算することはできません。305Wや410Wをそのまま32時間分かけるのは、実際より高く見積もることになります。
対応畳数に合わせるのが結局安い
EE-DG35は木造和室で約6畳、プレハブ洋室で約10畳まで。EE-DG50は約8畳と約13畳までです。
狭い部屋に大きい機種を入れても、湿度が上がれば運転は落ち着きます。ただし湯沸かしの電力は容量なりにかかるため、部屋に合うサイズを選ぶのが電気代の対策になります。
対応畳数と消費電力はセットで見る必要があるので、2機種の仕様表を並べて確認しておくと選びやすくなりますよ。
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スチーム式が電力を使う理由

加湿器の電気代を調べると、スチーム式は高いと書かれていることが多くあります。これは事実ですが、仕組みを知ると納得できる話です。
方式によって水を蒸気に変えるやり方がまったく違うからです。スチーム式は熱を加え、気化式は風を当て、超音波式は振動を使います。熱を作るには電力が必要で、ここが数値の差になって出ます。そのうえで、電気代が高めでもスチーム式を選ぶ理由もあります。スチーム式・気化式・超音波式の3つを順に見ていきます。
水を沸かすには熱が必要
スチーム式は水を加熱して蒸気にします。熱エネルギーを作るのは電気ヒーターなので、消費電力がそのまま上がります。
985Wという立ち上げ時の数値は、ドライヤーや電気ケトルに近い水準です。熱を使う家電は電力が大きいという一般的な傾向どおりです。
気化式は風だけで加湿する
気化式はフィルターに水を吸わせ、風を当てて自然に蒸発させます。ヒーターを使わないので消費電力は小さくなります。
そのかわりフィルターの手入れや交換が必要になり、加湿量も環境に左右されます。電気代とお手入れの手間が交換条件になっている関係です。
それでもスチーム式を選ぶ理由
スチーム式はフィルターがなく、手入れがクエン酸洗浄と容器拭きだけで済みます。水を沸かすため、タンクの水が雑菌で汚れにくいのも特徴です。
象印の機種はフィルター不要と明記されています。電気代は高めでも、毎シーズンのフィルター代と手間がかからないという見方もできます。
買う前に知っておきたい注意点

電気代の面で、買ってから気づきやすい点を挙げておきます。数値だけ見て判断すると、使い始めてから想定と違うと感じることがあります。
取り上げるのは、同じ回路で使う家電との合計、湯沸かし音セーブモードの副作用、そして弱運転で電気代が下がるとは限らないという3点です。どれも公式の仕様表からは読み取りにくい部分なので、先に知っておくと納得して選べます。向いていない使い方もあわせて挙げます。数値を見て選んでも、使う場所の電源事情で困ることがあります。
他の家電と同じ回路で使わない
立ち上げ時は985Wまで上がります。同じ回路で電子レンジやドライヤーを使うと、合計が容量を超えてブレーカーが落ちることがあります。
とくに寝室や脱衣所で他の暖房器具と併用するときは注意が必要です。延長コードの容量も確認してください。
音を抑えると時間が延びる
湯沸かし音セーブモードは、水温をゆっくり上げて沸とう音を抑える機能です。公式の自社試験では約39dBから約31dBに下がったとされています。
ただし満水時の湯沸かし時間は約10分延びます。静かになる代わりに、985Wで動く時間が長くなるという関係です。
弱運転は電気代の対策にならない場合がある
弱にすれば電気代が下がると考えがちですが、公式は弱運転の消費電力を公表していません。加湿量が減れば湿度が上がるまでの時間も長くなります。
結果として運転時間が伸びれば、総量では変わらないこともあります。電気代を下げたいなら、部屋に合う容量を選ぶほうが確実です。
電気代についてよくある質問

電気代について出てきやすい疑問を4つまとめました。つけっぱなしの可否、待機電力、他方式との差、そして計算した数値と実際のずれという内容です。
いずれも仕様表だけでは判断しにくい部分なので、先に目を通しておくと迷いません。なお消費電力は機種と製造時期によって変わる場合があるため、最終的にはお使いの型番の仕様表を確認してください。
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Qつけっぱなしにすると電気代は跳ね上がりますか?
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A立ち上げ後は加湿時の電力(305Wまたは410W)で推移するので、985Wが続くわけではありません。ただし熱を使う方式なので、長時間の連続運転では電力量は積み上がります。
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Q待機電力はかかりますか?
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A公式の仕様表に待機時消費電力の記載はありません。使わない季節はプラグを抜いておくと確実です。
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Q気化式に買い替えたほうが安いですか?
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A運転の電力だけ見れば気化式のほうが小さくなります。ただしフィルターの交換費用と手入れの手間が加わります。電気代だけで比べると判断を誤りやすい部分です。
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Q計算した電力量と明細が合いません
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A湯沸かし時の985W分、室温や水温による変動、設定した運転モードが影響します。また単価も31円で固定して計算しているため、契約プランによってはずれます。この記事の表は加湿時の電力だけで計算した下限に近い目安として見てください。
象印加湿器の電気代まとめ

象印のスチーム式加湿器は、水を沸かす方式なので電力を使います。ただし立ち上げの985Wが続くわけではなく、加湿中は型番ごとの数値で推移します。
計算に必要な数字をまとめます。
- EE-DG35:加湿時305W(1時間0.305kWh/1日8時間×30日で73.2kWh・約2,269円)
- EE-DG50:加湿時410W(1時間0.41kWh/1日8時間×30日で98.4kWh・約3,050円)
- 共通:湯沸かし立ち上げ時は985W。上の数値に別途加算される
- 公表されていないこと:強・中・弱それぞれの消費電力、待機時消費電力
1日8時間を30日で約781円の差が出るので、対応畳数に合う容量を選ぶことが一番の対策になります。この記事の金額は1kWhあたり31円で計算した目安です。単価は契約プランや地域で異なるため、正確な金額はご自宅の明細に記載された単価をかけて計算してください。
これから選ぶ方は、仕様表の消費電力と対応畳数を両方確認できるので、運転コストを含めて判断できますよ。
※価格・在庫・配送条件は購入前にご確認ください。
画像:Jon Moore、Towfiqu barbhuiya、Jp Valery、Clint Patterson、Dan LeFebvre、Aaron Lefler、Joao Macedo on Unsplash


